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2005年 09月 14日
● いつかDVDを買わねばいけない作品に決定、人生ベスト3には入る大傑作。恐ろしいことに実話なのだが、私は今日目覚ましがなる一時間前に目を覚ましてしまった。目覚ましが鳴るまで、エンドレスで「柳生……柳生……」という錦之介の声が脳裏で響いていてうなされた。
● なにが凄いかというと、ともかく凄いとしかいいようがないのは出てきた瞬間に「あ、狂っているな」という人が掃いて捨てるほど出てくること。 萬屋錦之介扮する柳生但馬守もすごいけど、さほど重要でない成田三樹夫の鳥丸少将文麿も恐い。「おじゃる」が語尾でお歯黒つけて眉毛剃っている白塗りのお公家さんが、いきなり柳生一族を斬り捨てるというエポックメーキングな存在感を披露。あれは、もう、本当に恐い。今までゾンビとかクリエイチャーを映画で見てきたが、この鳥丸少将文麿は恐い存在ベスト3に入る。あ、但馬守も入る。ということは、ベスト3のうち二人がこの映画からになってしまうのだが、まあそれもありか。 ● 他にも恐い人がいっぱい出てくる。崇源院も春日局も恐い。公家が全体的に恐い。家光も恐い。十兵衛もラストで大変恐い。十三歳以下に見せたら確実にトラウマになること間違いなし。 ● 何が凄いかというと、命がとても軽いこと。出てきた次には見せ場になり、しかも死ぬような素敵な武士道体現者とかてんこもり。火縄銃で人をゴミのように撃ちまくるあの狂気。主要キャラでもどんどん死にゆくあの恐ろしさ。まさに武士道を見た! ● 何が凄いかというと、但馬守の策謀がもう絶好調というところ。陰謀もここまでやれば天晴れ。ここまであくどいのに動機がくだらない(by十兵衛)ところもポイントが高い。やっぱり理屈抜きの悪、同情しようのない悪というのは輝いている。 ● 何が凄いかというと、殺陣が凄い。ジャパンアクションクラブを舐めてはいかん。あのかっこいい本物感溢れる殺陣はCGでそれらしく見せている今のご時世ではもはや見られまい。お美事でございまする。 ● 何が凄いってラストの史実丸無視ぶりがすごい。ここまでやられると美事としかいいようがない。とってつけたような狂ったナレーションも最高! ● いや、もう。これは『シグルイ』なんか好きな人はどんな手を使ってでもいいから見るべきですな。ほんとすごいわ。 ● 最後にシメはこれだろう。 「夢じゃ、夢じゃ!」 完。 おまけ柳生トーク。 ● 『吉原御免状』では宗冬が橋本じゅんさんだそうだけど、理屈っぽい父親のパシリ系というイメージがあるので、個人的には粟根まことさんを想像していた。 そんなわけで、私の中ではこう。 十兵衛:橋本じゅん 宗冬:粟根まこと 義仙:古田新太 ● 柳生が出てくる作品のポイント。その1はどこで十兵衛の目を潰すか。両目があいていたら「ああ、どこで目が潰れるかな」と楽しみになる。 その2は柳生友矩をどこで殺すか。家光の彼氏だったそうだけどそのせいか、せいでないか知らんけど夭折した彼。こんなうまい材料を見逃してはいけない。柳生の子息をどこでばっさり斬るかがポイントになってくる。オリキャラなんかいたら同様。
by kizurizm
| 2005-09-14 21:59
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