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2006年 02月 01日
● 読み終えての感想は「レスタトがアホじゃない!」でした。いっそ清々しいほどのアホとわがままさを期待していただけに。でも思い返してみれば、ヴァンパイアとして最強になってからの『肉体泥棒の罠』からアホ度が加速した気がするので、まあもとからはそうアホでもなかったと。
不死身最強がアホになるのは、薬師寺天膳現象とでも言えばいいのかな。 それにしてもレスタトは難儀な奴です。 彼に深く愛された人間はことごとく不幸な目に遭っている気がします。それが相手にとって幸か不幸かはケースバイケースだけど、レスタトは相手が気に入ると「オマエを仲間にしちゃる!」って噛みつくわけだし、相手の気持ちより自分の情熱を先行させるから、相手も疲れるわけですよ。愛がすべてを浄化したり正当化したりすることはないのですよ! もうちょっと冷静になろう! 相手に愛着を持っているというよりも「あの人を愛している自分が好き」とか「恋をしている自分ってかわいい」とか思っちゃっている人が時々いますが、それってとても危険だと思います。ありがた迷惑、ってことがあるんだから。まあ、レスタトはそういうちっぽけな心理ではなくも、抱く感情がすべて大げさで強烈なんだろうけれども。 愛する人に去られるたびにショックを受けるレスタトは気の毒だけど、自分の性格と愛し方を客観的に振り返ろうよ、と肩を叩きたくなります。そりゃガブリエルもルイも逃げるよ、アルマンも突き落とすよ。クローディアに至ってはもう言うまでもないし。 そうは言ってもレスタトはやっぱりカワイイ奴だな~。猫系ですね。「やっちゃ駄目!」と言われていることを敢えてやってえらい目に遭うところとか、アホなんだけど憎めません。実際にいたら迷惑かもしれないけど、やっぱり魅力的なんだなあ。ヴァンパイアクロニクルズの魅力は彼につきます。換言すれば、私にとってヴィットーリオとかアルマンの外伝はいまいちということなんですが。 でもやっぱりこれでもかと美青年がわらわら出てきて、「きみの愛が必要だ!」と抱き合いまくっているというのは、好みの分かれる世界なんでしょうけどね。 ● ついてに"Queen of the Damned"のサントラも聞き直し中。ジョナサン・ディヴィスとかチェスター・ベニングトン、マリリン・マンソンとかその周辺の人脈が参加していて、なかなか秀逸です。それで思い出したけど、リンキンパークの新譜まだ~?
by kizurizm
| 2006-02-01 21:44
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